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MAKEN0ISE Morphagene ファームウェア MG155 メモ

2018-05-04  Category: 鳥牙  Tag: eurorack modular, synths, MAKEN0ISE, Morphagene

Morphagene の新ファームウェア MG155 がリリースされました。

http://www.makenoisemusic.com/modules/morphagene

 

今回の機能追加は中々のボリュームで、後述のオプションファイルを編集することにより、新たなモジュレーション機能の追加や UI のカスタマイズができるようになりました。公式英文マニュアルYouTube の MAKEN0ISE チャンネルに情報がありますが、和文の情報はまだ無いようなので自分用の備忘録も兼ねてメモしておきます。

 

Morphagene で使用した SD カードのルート・ディレクトリには options.txt というファイルが生成されますが、ファームウェア MG155 以降の場合、この options.txt に下記の 9 個のオプション行が追加されます。各オプションは数字で設定可能で、デフォルトは全て 0 (=従来動作のまま) です。

下表に MG155 で設定可能な項目を記します。

No. 設定名 説明 (値 : 効果)
1 vsop 1 : Varispeed が 1V/Oct レスポンスになる(注 : Attenuverter で CV の微調整が必要)
2 inop 1 : SOS 設定に関係なく、録音ソースを常に Input への入力信号にする
3 pmin 1 : L In に信号が無い場合、R In への信号で Phase Modulation を行う
4 omod 1 : Organize による Splice 移動を、現 Splice(Gene) プレイバック終了を待たず、即座に行う
5 gnsm 1 : Gene の再生開始・終了時の音量エンベロープを緩やかにする
6 rsop 1 : Record と Record + Splice の動作を逆にする (つまり Record 押下だけで新しい Splice への録音を行うようになる)
7 pmod Play In へのトリガ・ゲート入力時の動作を下記のように変更する :

1 : モメンタリモード — Gate = High の間再生し続ける。Gate = Low になると再生停止する

2 : ループトリガモード — Play In 未パッチの場合と同様にループ再生されるが、High を入力すると Gene 先頭に巻き戻る

8 ckop Clock In にパッチした際、デフォルトでは Gene Shift とタイムストレッチの両方に影響があるが、下記設定に変更可能 :

1 : Gene Shift のみに影響

2 : タイムストレッチのみに影響

9 cvop 1 : CV Out を デフォルトのエンベロープ・フォロア CV ではなく、Gene の再生ポジションを表す Ramp エンベロープ CV に変更する (再生開始時は約 0V 、終了時約 8V)

 

下記に、個人的に気になる機能について私感などを述べます。

 

No.1 vsop = 1 の Varispeed 1V/Oct 化設定は、多くの Morphagene ユーザが待ち望んでいたのでは無いでしょうか?むしろ何故最初からそうしなかったのかと思うくらい。考えるまでもなく ON にします。

No.3 pmin = 1 による Phase Modulation は、かなり過激な音色加工ができます。これまでは、Varispeed で似たようなことをやりたくても Varispeed CV がオーディオレートでの高速なモジュレーションには追従してくれない設計のため断念せざるを得ませんでしたが、今回の Phase Modulation は数 kHz 単位の速度でのモジュレーションも余裕で追従してくれます。

No.4 omod = 1 の場合、Organize ノブで即座に Splice を移動できるようになるので、Splice のオーディションがしやすくなります。また、演奏時の動作としても個人的にはこちらの方が直感的で使い易く感じます。

No.5 gnsm = 1 にした場合、Gene-Size 設定によってアタックとリリースが自動的に調整されます。長めの Gene だとかなり緩やかな音量変化ですが、Gene-Size が細かくなるにつれてカーブが急峻になっていきます。賢い!求めるサウンドスケープによって ON/OFF を切り替えながら使っていきたいところ。(本体操作で切り替えできると嬉しいが…)

No.6 rsop = 1 によって Record と Record + Splice の操作を逆にした場合、REC Gate In とトリガシーケンサを併用して自動的に新しい Splice に録音するという手法が従来よりも簡単に実現できます。パネルの操作感というよりもこちらの効果を狙ったものかと思います。

No.7 pmod = 1 のモメンタリモードは、Gate 長によって音価をコントロールできるのがかなり強力で、特にリズムシーケンスの組み立てには欠かせない機能となりそうです。pmod = 2 のループトリガモードは、「再生開始タイミングをコントロールしたいので Play In を使用したいが、パッチしても再生は止めてほしくない」という場合に重宝しそうです。

No.9 cvop = 1 にすると、パネル左下のオレンジ窓が再生ポジションが進むにつれて明るくなるので、現在の Gene 内の大体どのあたりを再生中かが視覚的に分かるようになるのが結構便利です。個人的には、エンベロープ・フォロア機能は使っていなかったので cvop = 1 で使用していくつもりです。

 

使い勝手を大きく左右するような内容もありますので是非色々と試してみてください。

自分は vsop, pmin, omod, pmod, cvop を 1 にして運用していますが、かなり理想の操作感に近づきました。pmin の Phase Modulation も強力です!

 

公式マニュアルで、これら新機能を利用したパッチングについても例示していくそうなのでアップデートを待ちましょう。